トイレの嫌な臭いはどこから来るか
古い公衆トイレに入った時には、部屋一面からなんとも言いようのない臭いが感じられます。
このトイレ独特の嫌な臭いは住宅でも発生することがあり、そうならないようにするためにはこまめな清掃が必要となります。
まずこのトイレの臭いの主な原因となるのは、何と言っても尿もれです。
尿は本来体から出た瞬間は無臭なのですが、外に出て空気に触れることでアンモニアに変わります。
このアンモニアがさらに変化をすると「尿石」と言われる黄色のシミになります。
この尿石には雑菌が繁殖しやすく、これがトイレにこびりつくことで嫌なアンモニア臭となるのです。
尿石は便器の内部だけでなく壁や床に飛び散ってしまうことがよくあります。
特に男性が生活する家庭では、立って排尿をすることで壁と床に尿が飛び散り、臭いが強くなってしまう傾向があります。
最近はそうした尿もれを防ぐために座って用を足す男性も増えているようですが、一旦壁についた尿はなかなか取り除くことができず、長年に渡り嫌な匂いの原因になってしまうので注意が必要です。
飛び散った尿が尿石に変わり変色をするまでにはやや時間がありますので、こまめに清掃をしていくことで取れない汚れになるのを防ぐことができます。
尿汚れのつきやすいポイントと洗剤の使い方
トイレで臭いのもとになりやすいポイントは、便器の両脇と足元部分です。
トイレの広さにもよりますが、一般的な住宅のトイレの場合おそらく便器の両脇数十センチくらいの余裕のスペースとなっているでしょう。
飛び跳ねた尿はすぐには目に見えないので、見た目がきれいそうであっても、定期的に拭き掃除をしておくことを強くおすすめします。
床掃除は比較的丁寧に行う家庭が多いのですが、壁まで丁寧に拭っているという人はそれほど多くありません。
壁掃除の方法としては、まずはスプレー式の除菌・消臭効果のあるトイレ用洗剤を壁に塗布し、それを濡れ雑巾を使って拭いていきます。
全体を洗剤で拭き掃除をしたあとに、乾いた雑巾で仕上げをすることでより効果が高まります。
また清掃が終わったら換気を十分にしておくことも忘れないようにしてください。
床の清掃については、ゴミやホコリを取り除いたあとで同じように洗剤を使って拭き掃除をします。
注意したいのが便器と床の隙間の部分で、ここも尿が入り込みやすいポイントです。
隙間に入り込んだ尿は簡単に取り除くことができませんので、早い内にブラシなどを使って汚れをかき出すようにしましょう。
それと定期的に行ってもらいたいのがウォッシュレットの内側の清掃です。
ウォッシュレット便座は取り外しをすることができるのですが、裏側を見てみると汚れがかなりこびりついています。