側溝がある場所で変わる
自宅の塀の内側というのはもちろん自分の領域ですから、自分で掃除をしなければなりません。
ところが、一軒家の場合には自分で掃除すべきかどうか判断しかねる領域が存在します。
そのひとつが、側溝です。
側溝というのは泥や枯葉などのゴミが溜まりやすい場所で、放置しておくと見た目が悪いだけではなく悪臭の原因にもなります。
ところが、側溝というのは自分で掃除しなければならないのかどうか、判断がしかねる部分があります。
側溝は場所によって誰が掃除をしなければならないのかが決まっていますので、あらかじめ誰の領分なのかを把握しておくといいでしょう。
まず、私道に面した側溝の場合、自分で掃除をしなければなりません。
これに対して、公道の側溝で主要道路付近のもの、あるいは重要度の高いものに関しては自治体の管轄ですので、自治体が掃除をしなければなりません。
また公道の側溝で、しかも主に住宅周辺のものについては、地域の自治会が掃除を担当することになっています。
このように、同じ側溝でも場所によって掃除をしなければならない人が違ってきます。
側溝掃除をしないと起こるトラブル
側溝の掃除を怠るとゴミや泥が詰まってしまい、雑菌が繁殖して悪臭を放つ可能性があります。
また、害虫の発生源になることもありますので、気を付けなければなりません。
害虫の種類としては、蚊やボウフラの他に、蚊トンボやセアカゴケグモ、ムカデなどが考えられます。
セアカゴケグモは毒があり、噛まれてしまうと痛みがあるだけではなくて発熱や呼吸困難といった症状に見舞われることがあるので要注意です。
特に子供や高齢者は重症化する危険性がありますので要注意です。
ムカデも毒を持っていますので、万が一噛まれてしまったらすぐに病院に行くことをおすすめします。
悪臭や害虫の他に、側溝を掃除しないで放置しておくと大雨の際に道路が冠水しやすくなるリスクが増大します。
側溝の掃除方法
私道に面した側溝の場合には自分で掃除をしなければならないので、スコップやスクレーパーなどを使って定期的に側溝を掃除することが大切です。
スクレーパーとはヘラ状の道具で、固まってこびりついた泥などを剥がすのに便利です。
側溝を掃除する際には足元が滑りやすくなりますので、防水効果のある安全靴を履いて作業をすることが大切です。
ゴム製の手袋なども忘れずに用意するようにしましょう。
側溝を掃除して出た汚泥は一般ごみとしては扱われず、産業廃棄物として出さなければならない地方自治体もありますので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
管轄の自治体に相談すれば、ゴミの処理方法を教えてくれます。
自分で側溝を掃除するのが困難な場合には、専門業者に作業を依頼することができます。