寮の管理者の仕事内容と必要なスキル

寮の管理者の仕事内容と必要なスキル

住人と関わり合いながら住み込みで働く仕事として、「寮の管理人」という職業があります。もしかしたら、あなたが学生時代に住んでいた学生寮やアパートなどでお世話になったかもしれませんね。実際にはどんな仕事内容があり、どんな人に向いているのかをお伝えしていきたいと思います。

寮の管理人の仕事内容

基本的に管理人の仕事は、その寮の管理や寮生が快適に生活できる手助けをすることです。

とざっくり言いましたが、その内容は本当に多岐にわたります。
また、住み込みとなると様々なトラブル対応も行わなければならず、ほぼ24時間体制で対応しなければなりません。1日に何度か寮を巡回、設備の維持や防犯の管理、掃除を行い、地域コミュニティへの協力も必要なケースもあります。

具体的な仕事内容の例をあげると

  • 寮内の安全管理(寮内の監視、施錠の確認、災害時の避難誘導、住人同士のトラブル対応、盗難防止及び対応などなど)
  • 食事提供(食材の買い出し、発注、食事の片付けなど)
  • 共有箇所の掃除・衛生管理(玄関、廊下、トイレ、洗面所、共同風呂など)
  • 消耗品の買い出し(ティッシュペーパー、トイレットペーパー、電球など)
  • 郵便物、宅配便等の受け取り

などがあります。

寮の管理人に向いている人と必要なスキル

寮生一人ひとりの性格を把握し、普段と違う寮生がいれば必要に応じてアドバイスをするなどの気配りが大切です。
また、寮生同士のトラブルも解決することもあるので、寮内の人間関係を円滑にするために管理人がいるため、コミュニケーション能力も必要になってきます。
向いている方でいうと人生経験を積んだ中高生の方になるでしょう。寮とはいっても住んでいる人は高校生、大学生、成人男性・女性と様々です。
夫婦で住み込んで働くケースも多く、食事は女性が作って、男性が買い出しや掃除を分担することが多いようです。

また、管理人が寮生の食事を作るところ、その場合栄養士の免許が必要になる場合もあります。

寮の管理人ならではのメリット

住み込みで働く場合、家賃・水道光熱費の負担なしと、夫婦で仕事ができるということがメリットといえるでしょう。
生活費で大きな割合を占める家賃・水道光熱費の負担がないというのは、家計を大いに助けてくれます。
中高年の方からすると寮にいる学生は子どもや孫に見えてくるかもしれません。成長の手助けになることも大きなモチベーションとなるでしょう。

つぎに、寮の管理人の主な働き先として職場を紹介していきましょう。

寮の管理人の主な職場

学生寮

高校生や大学生が入居する寮です。寮生だけではなく保護者とのやりとりもあるので、父母管理も大切な仕事の一つです。

画像出典:佐賀大学(本庄キャンパス)生のための学生寮・下宿|学生寮ドットコム

社員寮

主に企業に所属する20~30代の社会人が入居している寮です。40代、50代の単身赴任者が入居されている場合もあります。
社会人なのでしっかりしていると思いがちですが、そうとは限りません。時間までに夕食不要の連絡をしない、部屋の掃除をしないなどありますので、ルールを守ってもらうために毅然とした態度で接しなければなりません。