ヌメリの原因と放置によるリスク
加湿器のタンクやトレー、フィルター部分に発生する独特のヌメリは、水道水に含まれる雑菌やカビが繁殖して生まれたものです。水道水には塩素が含まれており殺菌作用がありますが、タンクに入れて時間が経つとその効果が薄れ、常温の水が溜まっている状態になるため、どうしても雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。このヌメリをただの汚れだと思って放置しておくのは大変危険です。
汚れたままの加湿器を使い続けると、ファンによってカビの胞子や雑菌が部屋中にばら撒かれることになります。これを吸い込むことで、アレルギー症状や加湿器病と呼ばれる過敏性肺臓炎を引き起こす可能性もあるのです。また、フィルターが目詰まりを起こして加湿能力が低下したり、嫌なニオイの原因になったりもします。家族の健康を守るためにも、ヌメリを見つけたらすぐに対処し、定期的なメンテナンスを心がけることが大切です。
クエン酸を使ったつけ置き掃除の手順
フィルターやトレーにこびりついた白い固まりやヌメリを落とすには、クエン酸を使ったつけ置き洗いが非常に効果的です。酸性のクエン酸は、アルカリ性の水垢汚れを中和して溶かす働きがあります。まずは、バケツなどにぬるま湯(40℃以下)を3リットル程度用意し、そこにクエン酸を大さじ1〜2杯(約20g)溶かして洗浄液を作りましょう。
洗浄液ができたら、フィルターやトレーなどの取り外せる部品を浸し、そのまま30分から2時間ほどつけ置きします。時間が経って汚れが浮いてきたら、スポンジや使い古した歯ブラシを使って優しくこすり洗いをしましょう。フィルターはデリケートな素材でできていることが多いので、強くゴシゴシとこするのは禁物です。最後に、クエン酸の成分が残らないようにしっかりと水ですすぎ、ヌメリやザラつきが取れたことを確認してください。
毎日の習慣で清潔を保とう
加湿器を清潔に保つために最も重要なのは、菌を繁殖させない毎日の習慣です。給水の際は、タンクに残った古い水を必ず捨てて、少し水洗いをしてから新しい水を入れるようにしましょう。水の継ぎ足しは雑菌が増える大きな原因になります。また、加湿器を使わない時間帯は、できるだけタンクやフィルターを乾燥させることが大切です。湿ったまま放置すると、そこから再びカビが発生してしまいます。
お手入れの際の注意点として、熱湯での洗浄は避けることや、クエン酸濃度を濃くしすぎないことが挙げられます。部品の劣化や破損につながるため、取扱説明書の指示を守ることが基本です。シーズンオフで片付ける前には、念入りにお手入れをした上で、数日間しっかりと陰干しをして完全に水分を飛ばしてから収納しましょう。日々の小さな心がけが、次のシーズンも気持ちよく使うための秘訣です。